元マラソン代表 原裕美子被告、なぜ万引き繰り返し 心情告白
万引きを繰り返し、来週、裁判で判決を受けるマラソン元日本代表、原裕美子被告がJNNの単独インタビューに応じました。
「やらないように気をつけて、財布だけ持って、お店に行ったのに、なんで入れちゃったのかなって」(マラソン元日本代表 原裕美子 被告)
こう語るのは、マラソン元日本代表の原裕美子被告。世界選手権に2度出場するなど、活躍してきました。しかし、去年11月、栃木県のコンビニで化粧品などを万引きした罪で、執行猶予付きの判決を受け、わずか3か月後に群馬県のスーパーで菓子などを万引きしたとして、逮捕・起訴されました。万引きを繰り返してしまうのは、マラソン選手に課される厳しい体重制限がきっかけだったと言います。
「(現役時代)何か月間も自分が食べたい物を我慢させられていたので、本当に異常なくらいに食べ物に対する執着心という」(マラソン元日本代表 原裕美子 被告)
高校卒業後、実業団に入り、マラソン漬けの日々を送っていた原被告。監督からは、「とにかく減量すること」を求められ、原被告は水すらも飲むことを制限され、十分に食べることができない反動から、たくさん食べては嘔吐を繰り返す、摂食障害を患っていたのです。
「食べ吐きをやめたら、また体重管理で怒られると。そういうつらさから逃げるために、どんどん食べ吐きがひどくなっちゃって、万引きをしてしまった」(マラソン元日本代表 原裕美子 被告)
さらに、「成績を残さなければならない」という重圧から逃れるように、菓子などの食料の万引きを繰り返すようになったといいます。
「辛さを忘れたくて、とってしまう。いけないことと分かっていても、やめられなかった」(マラソン元日本代表 原裕美子 被告)
原被告は医師から盗みや万引きを止められない“窃盗症”と指摘されたことから、現在は、同じような依存症に悩む人たちを支援する施設に通っています。さらに事件後、“窃盗症”の事情なども理解したうえで雇ってくれた千葉県の会社で、事務職として勤務しています。
「信頼できる人に少しずつ話すようにしたんですね。そうしたら、どんどん私を応援してくれる方が増えてきて」(マラソン元日本代表 原裕美子 被告)
「今は万引きはしたくなった」という原被告。食べて吐くことも少なくなったといいます。
「自分を応援してくれた人を傷つけ内容に、私は再犯しないようにする」(マラソン元日本代表 原裕美子 被告)
判決は来月3日、言い渡されます。