阪神 鳥谷が今季限りでの退団を表明

プロ野球阪神鳥谷敬選手が今シーズン限りで退団する意向を明らかにしました。今後の進退については「自分が持っている選択肢はこのまま現役を引退するか他球団へ移籍して現役を続けるかだ」としています。

鳥谷選手は、31日夜に甲子園球場で行われる巨人との試合の前に、報道各社の取材に答えました。この中で鳥谷選手は「タイガースのユニフォームを着てやるのは今シーズンで最後になります。ファンの皆さんにこのことを伝えたいというのが一番の思いです」と述べ、今シーズン限りで阪神を退団することを明らかにしました。

38歳の鳥谷選手は球団最多となる2082本のヒットを打っていて、5年契約の最後の年を迎えています。

今シーズンはここまで主に代打で56試合の出場に止まり、打率2割8厘、ホームランと打点なしと思う様な成績を残せず、29日、球団との間で今後の進退について話し合いの場を持っていました。鳥谷選手によりますと、この席で球団から現役引退を促されたということです。

鳥谷選手は「自分の持っている選択肢はこのまま引退するのか、戦力外となったことを受け入れて他球団でやるのかということになります。

色々考えながら決めていきたい」と今後の進退について話しました。

【球界を代表する内野手 50人目の通算2000本安打も】

鳥谷敬選手は東京都出身の38歳。早稲田大学からドラフトの自由獲得枠で平成16年に阪神タイガースに入団し、2年目からショートのレギュラーに定着しました。これまでベストナインをショートで6回、守備の優れた選手に贈られるゴールデン・グラブ賞をショートとサード合わせて5回受賞するなど球界を代表する内野手として活躍しました。

一昨年にはプロ野球史上50人目となる通算2000本安打を達成し、去年は藤田平さんが持っていた球団最多安打の記録も更新しました。

また、けがに強く、一昨年デッドボールで鼻の骨を折るけがを負いながら翌日、フェースガードをつけて出場するなど、プロ野球歴代2位となる「1939」の連続試合出場記録をマークしました。

ここ数年はチーム方針などもあってショートでの出場機会が減り、昨シーズン連続試合出場の記録が途切れました。

16年目の今シーズンは5年契約の最終年となり、かつて不動のポジションだったショートへ再挑戦を目指し、「1年1年が勝負で駄目だったら辞めなくてはいけない。もう1回ショートというポジションで自分自身勝負したい」と話していました。

しかし、ここまで主に代打で58試合の出場に止まり、打率2割8厘、ホームランと打点はなしと思う様な成績を残すことが出来ませんでした。