WBC 登録メンバーと別に予備投手枠10人新設

来月行われる野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックのルールが発表され、大リーグのピッチャーが大会に出場しやすくなる新たなルールが導入されました。

WBCの主催者は7日、来月行われる第4回大会のルールを発表しました。この中で、各チームの登録メンバーは最大28人で、ピッチャーは13人以上と規定されましたが、今大会から新たに、登録メンバーと別に10人の「予備投手枠」が設けられました。

各チームは「予備投手枠」に入っているピッチャーから1次ラウンド、2次ラウンド、決勝ラウンドでそれぞれ最大2人を登録メンバーと入れ替えることができるようになります。WBCは大リーグのシーズン前に行われるため、各球団がケガをおそれて特にピッチャーの参加を認めないケースが多く、ドジャース前田健太投手やカブス上原浩治投手なども所属チームの方針で出場辞退を表明しています。

新たなルールでは決勝ラウンドなど期間限定で主力ピッチャーのメディアは、最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞をこれまで3回獲得しているドジャースのカーショー投手や、ジャイアンツのエースでワールドシリーズの最優秀選手も獲得しているバムガーナー投手が、ともにアメリカ代表として準決勝以降に登板できるようになると伝えています。

【来月のWBCのルールは】この日発表された

来月のWBCのルールでは、延長で攻撃をノーアウト一塁二塁から始めるタイブレーク方式が前回は13回から行われましたが今大会は11回から導入されることになりました。

このほかのルールに大きく変更はなく、ピッチャーのケガを防ぐために設けられている1試合あたり投球数の上限は1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、そして準決勝以降は95球となっています。

登板間隔についても、1試合の投球数が50球以上だったピッチャーは中4日、30球以上だったピッチャーは中1日をあけることが定められ、3日連続で投げることは禁止されています。

また、5回以降に15点差、7回以降に10点差がついた場合はコールドゲームとなります。