イスラエル・バーレーン国交正常化、パレスチナ側強く反発
アメリカのトランプ大統領は、中東バーレーンとイスラエルが国交を正常化することで合意したと発表しました。これを受けパレスチナ側は、「大きな過ち」などとして強く反発しています。
「平和と協力の精神でバーレーンとイスラエルが外交関係を完全に正常化することで合意した。今日は本当に歴史的な日だ」(アメリカ トランプ大統領)
アメリカ、バーレーン、イスラエルは共同声明で、2国の国交正常化は「中東の積極的な変革を継続し、安定性、安全性、繁栄を向上させる」と意義を強調しました。イスラエルとの国交正常化はUAE=アラブ首長国連邦に続く動きで、ネタニヤフ首相は「アラブ諸国との“和平の輪”の構築に加わったバーレーンに感謝したい」とコメント。バーレーン側も「地域の安全保障や繁栄のためにアメリカが費やした努力を称賛する」「パレスチナにとってもベストな未来への道筋だ」と述べています。一方、パレスチナ側は「バーレーンは大きな政治的過ちを犯した」と強く非難。イスラエルと国交正常化する条件として、多くのアラブ諸国の間で大義とされてきた「パレスチナ国家の樹立」をめぐる問題が置き去りにされ、孤立化が鮮明になっています。