「パワハラはなかった」至学館大学会長

女子レスリングのパワハラ告発問題をめぐり、栄和人理事(57)がレスリング部の監督を務める至学館大学谷岡郁子学長(63)が会見を開き、伊調馨選手(33)へのパワハラはなかったと主張した。谷岡学長は「ぶっきらぼうな伊調選手と、くどい栄理事がコミュニケーションギャップにあうこともある。でも、それは人身攻撃というものではない」と主張。さらに「道場は栄理事のものではなく、私が使わせると言えばいつでも使うことができる。その程度のパワーしかない人間によるパワハラとはどういうものなのか」と述べた。これに対し、内閣府に告発状を送った貞友義典弁護士は「学長が、至学館の中で起きていると言われるパワハラを、調査せずに否定するということはあってはならない。第三者委員会の結論に納得できなければ受け入れないという姿勢さえ見えてくる」と指摘している。