俳優の津川雅彦さん死去 78歳
NHKの大河ドラマ「葵 徳川三代」や伊丹十三監督の作品等、テレビドラマや映画に数多く出演して存在感のある演技で活躍した。俳優の津川雅彦さんが亡くなりました。78歳でした。
京都府京都市出身の津川雅彦さんは、芸能人一家の次男として生まれ、幼い頃から映画や舞台に出演してきました。
昭和31年には映画「狂った果実」で俳優として本格的デビューし、石原裕次郎の弟で純真な少年の役を爽やかな二枚目として演じ、一躍、人気者になりました。
40代半ばで映画「マルサの女」をはじめとする
伊丹十三監督の作品の常連となり、その後も、
格調高い重厚な演技からユーモラスで個性的な役柄までこなす高い演技力で、長年に渡って
多くの作品に出演してきました。NHKの大河ドラマでは、平成12年に放送された「葵 徳川三代」で主演の徳川家康を演じた他、
「独眼竜政宗」や「八代将軍 吉宗」、「功名が辻」にも出演しました。
また、映画監督としても作品を手掛けたり、北朝鮮による拉致問題の解決に向けた活動に熱心に取り組んだりしていました。
平成18年には紫綬褒章、平成26年には旭日小綬章を受章しています。
妻は女優の朝丘雪路さんで、朝丘さんが亡くなったことを受けて今年5月に取材しに応じた際、津川さんは肺炎を患っていたということで、酸素を吸入するためのチューブを鼻につけて「あらゆることすべてに感謝しています」
と朝丘さんへの思いを話していました。