選手が会見「協会からパワハラあった」

選手に暴力を振るったとして、女子体操の速見佑斗コーチ(34)が今月8日、日本体操協会から無期限登録抹消処分を受けた問題で、宮川紗江選手(18)が29日午後、会見を開いた。宮川選手は、速見氏からの暴力があったことを明かしたうえで「本気で伝いたいという思いが行き過ぎた指導になったと思う」「何があっても、私は速見氏と一緒に練習する」と処分の軽減を求めた。また、日本体操協会側からのパワハラがあったと主張。宮川選手は今月15日、日本体操協会の塚原千恵子女子体操強化本部長(71)らとの面会で「これからも家族とともに速見氏と信頼してやっていく」と述べたところ、「家族でどうかしている。宗教みたいだ。五輪にも出られなくなる」と言われたという。さらに、協会が東京五輪に向けて立ち上げた強化プランへの参加を辞退したところ、塚原氏から「参加しないと今後、協会としては協力できなくなる」「五輪にも出られなくなる」と告げられたとしている。一方、日本体操協会は29日午後7時から会見を行い「例え五輪のためだとしても、暴力は許されない」として速見氏への処分は妥当だと説明。速見氏が真摯に反省して実績を積むなどすれば、協会への復帰も検討するとしている。宮川選手が主張した強化本部長の行動については、宮川選手から正式に訴えがあれば調査を検討するとしている。