北朝鮮ミサイル 日本の上空通過 破壊措置無し

政府は、自治体等にメールで連絡するエムネット=緊急情報ネットワークシステムで先程情報を発信し、「北朝鮮から発射されたミサイルは、午前7時6分頃北海道地方から太平洋へ通過した模様です。なお、ミサイルの破壊措置の実施はありません。不審な物を発見した場合には、決して近寄らず、直ちに警察、消防、又は海上保安庁に連絡して下さい」と伝えました。今後の飛行コースについて、現時点で発表はありません。

防衛省 日本の上空通過】防衛省によりますと北朝鮮から発射されたミサイルは、日本の上空を通過したと見られますが、自衛隊の迎撃システムによる破壊措置の実施はなかったということです。

【ミサイルの上空通過は6回目】

北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本の上空を通過するのは、今回で6回目となります。

日本の上空通過が初めて確認されたのは平成10年8月で、北朝鮮東岸から発射された弾道ミサイルが東北地方の上空を越えて三陸沖に落下したと推定されています。

又は、平成21年4月には人工衛星を打ち上げるとして、北朝鮮北東部のムスダンリから「テポドン2」かその改良型と見られる弾道ミサイルが発射され、東北地方の上空を通過し3000キロ以上飛行して太平洋上に落下したと見られています。

更に、先月29日には、北朝鮮西岸の順安から弾道ミサイル1発が発射され、北海道の渡島半島襟裳岬の上空を通過し、およそ2700キロ飛んで太平洋上に落下したと推定されています。

【今回も事前通告無し】

弾道ミサイルが日本の上空を通過したのは、先月29日に続いて6回目で、前回同様、国際機関への事前の通告はありませんでした。