桜宮高校・男子生徒自殺、大阪市に7500万円賠償命令

大阪市立桜宮高校で部活の顧問から体罰を受けて自殺した男子生徒の遺族が大阪市を訴えた裁判で、東京地裁は24日、体罰と自殺の因果関係を認め、大阪市におよそ7500万円の賠償を命じる判断を言い渡しました。

大阪市立桜宮高校でバスケットボール部の主将をつとめていた当時2年の男子生徒(当時17)は、2012年12月、顧問だった元教諭から顔を十数回叩かれるなどの体罰を受け、翌日、自殺しました。元教諭は傷害などの罪で有罪判決が確定していて、生徒の両親らは、大阪市におよそ1億7500万円の賠償を求めました。

24日の判決で東京地裁、「元教諭による度々の暴行や、『キャプテンを辞めろ』などの威圧的言動で、男子生徒は精神的に追い詰められた」と指摘。「暴行がなければ、自殺に至ることはなかった」として、大阪市におよそ7500万円の賠償を命じました。

「主要な部分におきましては、納得のいく判決でした。裁判所は正しい判決を下してくれたと思っています」(男子生徒の父親)