元プロ野球 清原和博容疑者逮捕 自宅で覚醒剤所持の疑い

プロ野球選手の清原和博容疑者が2日夜、都内の自宅で覚醒剤を隠し持っていたとして覚醒剤取締り法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。

警視庁によりますと、清原容疑者は「覚醒剤は私ものに間違いありません」と容疑を認めているということです。

逮捕されたのは、東京・港区の元プロ野球選手でタレントの清原和博容疑者(48)です。

警視庁の調べによりますと、清原容疑者は2日午後9時前、東京・港区東麻布の自宅マンションで覚醒剤0.1㌘を持っていたとして、覚醒剤取締法違反の疑いが持たれています。

2日夜、清原容疑者が自宅1人ではいるところに警視庁が捜索に入り、逮捕しました。

警視庁によりますと、清原容疑者は調べに対し「覚醒剤は私のものに間違いありません」と供述し、

容疑を認めているということです。

警視庁は覚醒剤の入手ルートなど詳しいいきさつを調べています。

清原容疑者は大阪・岸和田市出身で、大阪のPL学園から昭和61年にドラフト1位で西武ライオンズに入団しし、平成9年には読売ジャイアンツに移籍して2000本安打や500号ホームランの記録を達成するなど、23年間にわたって活躍しました。

引退後は野球評論家として解説をしたり、CMに出演したりするなど幅広い分野で活躍していましたが、一部の報道で違法な薬物を使っていたとの疑惑が伝えられていました。

【ホームラン数は歴代5位】

清原容疑者は、高校野球の強豪・大阪のPL学園で1年生の夏から春夏5回連続で甲子園に出場し、桑田真澄投手とのK・Kコンビで注目を集めました。

甲子園では2回優勝したあと、昭和61年ドラフト1位でプロ野球西武ライオンズに入団し、1年目から打率3割4厘、ホームラン31本をマークし、新人王を獲得しました。

その後も西武の中心バッターとして活躍し、リーグ優勝8回、日本一6回を経験するなど西武の黄金期を支えました。

平成9年にFA=フリーエージェントを宣言して読売ジャイアンツに移籍し、打線の中軸として2000本安打や500号ホームランなど、さまざま記録を達成しました。

そして平成18年にオリックスバファローズへ移籍し、平成20年に現役を引退。

プロ23年間で、ホームラン数は歴代5位の通算525本をマークし、プロ野球を代表するホームランバッターでした。

【街では驚きの声】

清原和博容疑者が逮捕されたことについて、東京・渋谷で聞きました。

22歳の男子学生は「小さいころ、清原がいたときの巨人が好きで、松井選手や高橋選手との打線に憧れていたのでとても残念です。芸能界とかでも覚醒剤の話は多く、薬物は怖いと思います」と話していました。

別の20歳の男子学生は「熱い人で男らしく好きでした。見た目は怖いけど、しっかりしている人だと思っていたので、びっくりしました」と話していました。

また、大学で野球部に所属していたという23歳の男性は、「誰でも知っているすごい選手でしたが、そういう有名な人が覚醒剤をやったとなると、野球界全体のイメージも下がると思います。最近は賭博問題もあったので、野球をやっていた身からするとすごく残念です」と話していました。