ベラルーシ大統領選挙 “強権”現職が6選確実に
東ヨーロッパのベラルーシで大統領選挙が行われ、「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれる現職のルカシェンコ氏が反体制派の主婦候補を破り、6選を確実にしました。
インタファクス通信によりますと、日本時間午前3時の時点で
ルカシェンコ氏(65)の得票率は82%に達し、勝利は確実です。
夫が拘束され、唯一の対抗馬となった反体制派の主婦、チハノフスカヤ氏(37)の得票は5%程度にとどまっています。ルカシェンコ氏の優勢が伝わると、首都ミンスクでは「不正選挙」だとしてデモが発生しました。市民らが警官隊と衝突し、大勢のけが人が出ています。1994年から大統領を務めるルカシェンコ氏は強権的なとうちで、欧米メディアから「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれています。新型コロナウイルスを巡って、「ウォッカとサウナで退治できる」と主張して、対策をほとんど取らず、自身も先月に感染していました。