サラリーマン川柳 入選作発表「技術進化」「働き方」の作品も

世相や働く人の本音をユーモアたっぷりに詠んだ「サラリーマン川柳コンクール」の入選作が発表され、テクノロジーの進化や働き方の変化等を取り上げた100の作品が選ばれました。

今年で31回目となる「サラリーマン川柳コンクール」は大手生命保険会社の第一生命が毎年開催しているもので、15日、4万7000余りの句の中から入選した100の作品が発表されました。

【「AI」や「IoT」】今回は、「AI」や「IoT」等テクノロジーの進化を詠んだ句が例年より多く寄せられたということで、

▽AIが俺の早めそう

(だいちゃんZ!)

▽IoT何の表情?このマーク

(顔文字太郎)

▽電子化について行けずに紙対応

(トリッキー)

▽ノーメイク会社入れぬ顔認証

(北鎌倉人)

等が入選しました。

【「働き方改革」】

生産性の向上や働き方改革を表した句も多く、

▽人減らし「定時であがれ結果出せ」

(まろちゃん)

▽改善を提案すると業務増え

(読み人知らず)

▽テレワーク家でははかどる妻しぶる(サンサン太陽)、等が選ばれています。

【人間関係や世代間ギャップ】

流行や話題の言葉を取り入れた句としては、

▽正直で忖度なしの体重計

(綾波翔太郎)

▽孫に聞く将来の夢ユーチューバー

(リンゴの森より)

▽履歴書にインスタ映えの顔写真

(今風)

▽妻いない この日は朝からプレミアム

(ゆずいろ)、等が選ばれました。

職場での人間関係や世代間のギャップを表した、

▽新人にメールで指示して返事「りょ」

(定年間近)

▽辞めますもSNSで済ます部下 (旧新人類)

▽飲み会に部下を誘って10連敗

(あの頃若かった)

▽上司にも部下にも言えない「ちがうだろ」

(プロテイン依存)、等の句も選ばれています。

【主催者「AI」とのつきあい方に苦労うかがえる」】コンクールを主催する第一生命の新美雅也課長は「AI等の新しい技術が職場に入り始め、句の中からも『自分の立場が危うくなる』等テクノロジーとの付き合い方に苦労している様子が伺えました。一方で、職場内の事を詠んだ句等、私も1人のサラリーマンとして思わず『あるある』と思ってしまう様な句もありました」と話していました。

サラリーマン川柳は、今回選ばれた作品の中からベスト10を決める投票が15日から行われ、5月下旬に結果が発表されます。