「入管の権限が強いまま」入管法改正案めぐり弁護士団体

国会で審議されている入管法の改正案をめぐり、弁護士や作家らの団体が記者会見を開き、「入管の権限が強いままとなっている」と主張しました。

弁護士や作家らでつくる団体は、入管法の改正案について「3回目の難民認定の申請から強制送還の対象になる点は大きな問題」と指摘しました。また、「強制退去処分が出た人たちの収容などに司法の審査が入らずに入管の権限が強いままとなっている」とも述べました。

また、会見には、今年3月、名古屋入管に収容中に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリ(当時33)の妹もオンラインで参加し「なぜ亡くなったのか聴きたい」「診断書を見せて欲しい」と話しました。

改正案についてさ国連の難民高等弁務官事務所が懸念を表明するなど国内外のとにからの批判の声かもあります。今回の改正案は長期収容を解消するためとしていますが、「本来、祖国で迫害される可能性がある人まで強制送還の対象となってしまうのではないか」との指摘もあります。

また、スリランカ人の女性が入管施設で亡くなったことから、入管庁への不信も高まっていて、改正案の内容とともに、入管行政のあり方も問われていまする。