「覚醒剤入手間違いない」警察 ドン・ファン不審死

紀州ドン・ファン」と呼ばれた男性が死亡し、遺体から覚醒剤が検出された事件で急展開です。警察は殺人などの疑いで男性の25歳の元妻を逮捕しました。

28日早朝に東京で逮捕された須藤早貴容疑者は和歌山県警田辺警察署に移送され、取り調べを受けています。午前9時半の到着から8時間以上が経ちました。

28日の会見で、警察幹部は「致死量を超える覚醒剤の成分が野崎さんの遺体の胃の中から検出されたことから、殺人人事件として捜査を進めた」「須藤容疑者本人が覚醒剤を入手したは間違いないとみている」と説明していました。

また、事件発生から逮捕に至るまで3年もかかったことについては「証拠を集めるのに慎重な捜査をした結果、時間がかかったが野崎さんの無念を晴らすことができた」と話していました。

一方、警察は須藤容疑者の認否や具体的な供述は明らかにせず、動機については「野崎さんには多額の遺産があり、遺産目的の可能性もある」としつつ、今後の供述で明らかにしていくということです。

28日は須藤容疑者の自宅の家宅捜索などが行われ、29日午前には須藤容疑者の身柄が検察庁に送られます。全容解明に向けた本格的な捜査が始まります。