「函館元祖バスラーメン」高齢店主のある決断!!

北海道函館市では、市内を巡回してラーメンを売るバスがあります。その名も「函館元祖バスラーメン」です。長年、市民や観光客に愛されてきましたが、店主はある決断をしました。

うま味が凝縮された鶏ガラのスープに自家製のチャーシューとメンマが自慢の函館元祖バスラーメン。

丸山憲雄さん(76)と妻の寿子さん(76)は1978年、小さな赤い車で街を回るラーメンの移動販売を始めました。43年が経ち、このバスは4台目です。

近年は温泉街の一角にバスを止めて営業していましたが、コロナ禍で観光客が姿を消してしまいました。夫婦は去年、再び街を回っての販売を始めました。

しかし、22年走り続けた4台目のバスは老朽化。引退を余儀なくされ、去年の年末にいよいよラストランとなりました。

今年8日、憲雄さんは作業に追われていました。そこには、見慣れない車が…。

実は、息子さんが5台目の車をプレゼントしてくれたのです。

新型コロナウイルスによる不況や年齢を考え、夫婦は引退も考えましたが、もう一度走り始める決断をしました。

新しい車はガスコンロの火力が弱く、うまく麺をゆでることができないようです。それでも、まっているお客さんのためにバスラーメンは走り続けます。