ローマ教皇、枢機卿に初のアフリカ系アメリカ人指名

ローマ教皇フランシスコは13人の新しい枢機卿を発表しましたが、初めてアフリカ系アメリカ人大司教を指名しています。

13人の出身国は8か国に上り、アメリカからはウィルトン・グレゴリーワシントン大司教(72)を指名しました。枢機卿教皇に次ぐ高位の聖職者ですが、アフリカ系アメリカ人が指名されるのは初めてです。

ロイター通信などによりますと、グレゴリー大司教は今年5月のジョージ・フロイドさん死亡事故を受け、アメリカ国内での人種間の緊張緩和に向け、対話を呼びかけていたということです。また、フロイドさんの死亡後、トランプ大統領ホワイトハウス近くの教会を撮影場所に使用した際には、「教会施設を政治利用することは許されない」と非難していたということで、指名はカトリック教会として人種差別問題解決への姿勢を示す狙いがありそうです。