キルギス首都に非常事態宣言 政情不安広がる

議会選挙の不正疑惑を巡り、反政府デモが続く中央アジアキルギスで大統領が非常事態を宣言しました。前の大統領が拘束されるなど政情不安が広がっています。

インタファクス通信によりますと、キルギスのジェエンベコフ大統領は12日、首都ビシケクに非常事態宣言を発令しました。集会や夜間の外出の禁止に加え、スポーツや娯楽イベントの開催も制限される見通しです。ジェエンベコフ大統領は、辞任の意向を示して混乱の収束を図っていますが、いったんは刑務所から解放された政敵のアタムバエフ前大統領を再び拘束したことで反政府勢力との対立が再燃しています。旧ソビエトキルギスを巡っては、4日の議会選挙で不正があったと訴える市民らが政府庁舎を占拠し、ボロノフ首相が辞任に追い込まれましたが、後任のしゅしょうじんじを巡って反政府勢力が分裂するなど混乱が続いています。

キルギス共和国