女子大学生“窃盗”誤認逮捕「警察から執拗に自白迫られた」

愛媛県松山市でタクシーから現金などを盗んだとして女子大学生が誤認逮捕された問題で、代理人の弁護士が会見し、取り調べの際、警察から執拗に自白を迫られたことを明かしました。「『犯人なら目の前にいる』と言い、初めから私を犯人だと決めつけていました」(女子大学生の代理人

この問題は、松山市内で停車中のタクシーから現金5万4000円余りなどを盗んだとして先月8日、愛媛県警が22歳の女子大学生を窃盗の疑いで逮捕しましたが、その後、事件と無関係だったことが明らかになったものです。

誤認逮捕を受け、代理人の弁護士が1日、会見し女子大学生が書いた手記を読み上げました。

「『やってないことを証明できないよね?』『タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?』『いつ(自分がやったと)言うのが待っているんだけど』『罪と向き合え』など、耳を疑うようなことを次から次へと言われました」(女子大学生の代理人

また、取調官から「君が認めたら終わる話」「認めないからどんどん悪い方へ行っているよ」など、自白を強要するかのような言葉を執拗に言われていたということです。

県警は「タクシーのドライブレコーダに映っていた犯人の顔立ちが女子大学生に似ていたため、取り違えた」としたうえで、これまで「自白の強要はなかった」と説明していました。

女子大学生は国家賠償請求を検討しています。