中日の応援歌当面自粛へ「お前」のフレーズめぐり議論

プロ野球・中日の応援歌の中に「お前」という表現が使われている事について、球団側は不適切な表現だという指摘を受けたとして、公式応援団に表現の変更を要請し、応援団も使用を当面自粛することを明らかにしました。「行き過ぎ」か、それとも「理解できる」か、地元・名古屋で議論を呼んでいます。

応援歌は5年前の2014年から中日がチャンスを迎えた時に流れていて、ピンクレディーの「サウスポー」のメロディーに乗せて、「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズが入っています。

この歌詞の「お前」という表現について、球団側は子どもも歌う応援歌としては不適切だという指摘を受けたとして、中日の公式応援団に表現の変更を要請しました。球団関係者によりますと、不適切だという指摘は中日の与田剛監督から寄せられたということで、公式応援団は1日、この応援歌の使用を当面自粛することを明らかにしました。

公式応援団の代表は「シーズンの途中で、応援歌の歌詞を変更すると、ファンの皆さんが混乱するほか周知も難しい。ファンを第一に、これからどうしていくか考えるために自粛した」と話しています。

今回の対応について中日のファンからは「自粛は行き過ぎだ」とか「盛り上げる応援歌なので残念」といった声が上がっています。

その一方で「子どもには悪影響があり、球団や応援団の対応は理解できる」とか「『お前』の部分を選手の名前に変えればよいのではないか」といった意見もあります。

歌詞の表現が不適切なのかどうかや応援歌の使用自粛という対応を巡って、中日の地元、名古屋で議論を呼んでいます。