動画をきっかけに講師の暴行発覚北九州市の認可外保育施設

北九州市の認可外保育施設で動画がSNSに投稿されたことをきっかけに、カナダ人の講師が男の子に暴行していたことがわかり、市は特別立ち入り調査をして口頭で指導したうえで、詳しい状況を調べています。

北九州市よりますと、小倉北区にある1歳半から6歳までの子どもが通う認可外保育施設で、ことし3月、40代のカナダ人の男性講師が、施設に通う当時2歳の男の子のお尻をたたくなどの暴行をしたということです。

施設の元職員が、暴行の様子を撮影した動画をSNSに投稿したことで発覚し、市が特別立ち入り調査をしたところ、施設側が講師による暴行を認めたということです。

このため、市は施設に対し、再発防止や職員研修などを徹底するよう口頭で指導しました。

市によりますと、この講師による暴行については4月にも市民から電話で通報があり調査をしたということですが、施設側は「不適切な対応はない」としていたということです。

また、暴行が行われている動画は、ほかにもあるということで、認可外保育施設を指導・監督する市の子ども家庭局保育課は「施設の報告を待って、適切な対応をするよう適宜指導していく」として詳しい状況を調べています。

【「信頼回復に務める」】今回の暴行が発覚した認可外保育施設を運営する会社によりますと、緊急の保護者向けの説明会なを開き、これまでのいきさつを保護者に話し謝罪したということです。

また、暴行した外国人講師は出勤停止にしているということです。運営会社は、代理人の弁護士を通じて「被害園児や保護者に対して誠意ある対応を行うとともに、園児が安心して生活できるよう信頼回復に努める」とコメントしています。