“外国籍を取ると日本国籍喪失は違憲”東京地裁に提訴

日本人として生まれ現在は海外に住む人たちが、外国籍を取ると日本国籍を失う国籍法の規定は、「国籍への愛着を一方的に奪うもの」で憲法違反だとして、東京地裁に提訴しました。

訴えを起こしたのは、スイスやフランスなどに住み外国籍をすでにもっているが、取得を検討している日本生まれの男女8人です。

神奈川県出身でスイス在住の野川等さん(74)は、経営する会社の業務の都合でスイス国籍を取得しましたが、「日本国籍を放棄したわけでもないのに一方的に奪われるのは不当だ」と主張。国籍法は違憲だとして、原告らは日本国籍を持っていることの確認などを求めています。

「両親も街もあるけど、日本全体にお世話なった。将来の日本のことを考えると国籍法11条が間違っていると」(原告 野川等さん)

提訴について法務省民事局は「個別案件はコメントを差し控える」としています。