教師から繰り返し叱責され自殺、中2男子 追い詰められ・・・

担任と副担任に強く叱られ続け、中学2年の男子生徒は自殺した・・・そう報告書は結論づけました。福井県池田町の中学に通っていた男子生徒は追い詰められ、過呼吸の症状を訴えたこともあったといいます。

「僕だけ強く怒られる。だから行きたくない。どうしたらいいかわからない」

亡くなる1週間前、母親に泣きながらこう訴えていた14歳の男子生徒。校舎の3階から飛び降り、自殺しました。担任と副担任の双方から、繰り返し強い叱責を受け、逃げ場のない状況に追い詰められた・・・。

調査報告書は、そう結論付けました。

去年10月、マラソン大会のあいさつの準備が遅れたことを理由に、担任から校門の前で男子生徒は大声で怒鳴られました。それを目撃した生徒は・・・

「(聞いている者が)身震いするくらい怒っていた」

「男子生徒がかわいそうと感じた」

その1か月後には、課題が未提出だった男子生徒は副担任に呼び出されます。このとき、男子生徒は土下座をしようとしたいいますが、副担任らは管理職や親には報告をしませんでした。男子生徒は、生徒会の副会長でしたが、その活動についても、たびたび叱られていたといいます。

「お前、辞めてもいいよ」

「3回くらい、職員室で怒られているとか(を見た))泣きながら(教室に帰ってきた)。生徒会(のこと)で怒られているのは見ました。(担任が)『辞めればいいよ』みたいな」(亡くなった男子生徒の同級生)

厳しい指導は亡くなる直前まで繰り返され、叱られている最中に過呼吸のような商品をを訴えることも。「死にたい」と話すのを聞いた生徒もいたほか、何度も登校を嫌がるなどSOSを出していましたが、学校は自殺を防げませんでした。調査委員会の委員長は・・・

「子ども一人一人、得手不得手なところがたくさんあるが、(担任らは)彼の苦手なところを繰り返し、繰り返し指導してしまった」(福井大学大学院 松木健一 教授)

「前の日の過呼吸も知らなくて・・・知っていたら学校に連れて行かない。毎日学校に連れて行った様子を思い浮かべて、今はつらいです。担任がちゃんと見てくれていたと信じていた。後悔しています」(男子生徒の母親)