東武東上線脱線事故、台車の溶接が不十分との調査結果

東京・板橋区東武東上線の電車が脱線した事故について、東武鉄道は、台車の溶接が不十分だったため亀裂が入ったという調査結果を発表しました。

この事故は去年5月、東武東上線中板橋駅大山駅の間で上りの普通電車が脱線し、乗客およそ400人が避難するなどしたものです。

東武鉄道は13日、製造時の溶接が不十分だったため、台車の前後の車輪をつなぐ部分に亀裂が入り、車体がバランスを崩して脱線したと考えられるという調査結果を発表しました。台車は、1989年に当時の住友金属工業が製造したものです。

再発防止策として、東武鉄道は工場で行う定期検査の際に、今回亀裂が入った部位を検査していくことを決めました。