仏で不明の日本人女性 捜査当局が周辺の森を重点捜索か

フランス東部で日本人の女子大学生の行方がわからなくなっている事件で、フランスのメディアは、国際手配されている元交際相手のチリ人の男が、大学生の留学先に近いところにある広大な森に行っていた形跡があると伝え、捜査当局は、この森を重点的に捜索しているものと見られます。

筑波大学3年生の黒崎愛海さんは先月4日、留学先のフランス東部のブザンソンで行方がわからなくなり、地元の捜査当局は、4日の夜に一緒に食事をしていた元交際相手のチリ人の男を殺人の疑いで国際手配しています。

捜査当局は、男の名前や年齢を公表していませんが、フランスの複数のメディアは5日、顔写真や映像とともに男はチリ人のニコラス・セペダ・コントレラス容疑者(26)だと伝えました。

フランスの新聞パリジャンは、2人は当時、食事の前にブザンソン近郊の町にある美術館を訪れていたことが監視カメラの映像からわかったと伝えたほか、女子大学生が暮らす学生寮の部屋からスーツケースやパソコンなどの私物がなくなっていたとしています。また、地元の捜査当局は、ブザンソンとその周辺の広い地域で大学生の捜索を続けていることを明らかにしています。

これに関連してパリジャンなどは、男が使っていた携帯電話の位置情報から、男がブザンソンから南西に30キロほど離れたところにある広大な森に行っていた形跡があると伝えていて、捜査当局はこの森を重点的に大学生の捜索を行っているものと見られます。