差別問題 Jリーグは処分せず

サッカーJ1のガンバ大阪のパトリック選手のTwitterに人種差別にあたる書き込みがあった問題で、Jリーグは、スタジアム以外で起きた問題だとしてクラブへの処分は行わないことを決めました。

この問題は11月28日に行われたJ1の年間優勝を争うチャンピオンシップのガンバ大阪と浦和レッドダイヤモンド(浦和レッズ)の準決勝の後、勝ったガンバ大阪のパトリック選手のTwitterに、レッズサポーターを名乗る人物から人種差別にあたる書き込みがあったもので投稿したのは埼玉県内の高校に通う高校生だとわかりました。Jリーグによりますと、30日高校生が通う高校からパトリック選手に対する反省と謝罪の意が伝えられたということです。Jリーグがチームを通じてパトリック選手に伝えたところ、パトリック選手は落ち着いた心境で、高校生の反省と謝罪の気持ちを受け入れていて、「今後の練習と試合に集中したい」という強い意向を持っているということです。

Jリーグでは、高校生の反省と謝罪を踏まえて、今回の問題については「スタジアム以外で起きた問題」だとして、クラブへの処分は行わないことを決めました。

▼今回の問題について浦和レッドダイヤモンド(浦和レッズ)にも、投稿した高校生が通う高校から30日、報告と謝罪があったということです。

レッズによりますと、高校生は「自宅でテレビ観戦中に投稿してしまいました。投稿を後悔し深く反省しています。パトリック選手やガンバ大阪に謝罪したいです」と話していたということです。

高校生は、年に1、2回、埼玉スタジアムでレッズの試合を観戦していたということで、レッズは、「浦和レッドダイヤモンド(浦和レッズ)は応援する高校生が差別的な投稿をしていたことは非常に残念です」とコメントしています。

そして今後、差別撲滅に向けた活動をサポーターとともに取り組めるよう強化し、高校が行う差別に関する教育や啓発活動に協力することを検討していくとしています。