読売巨人軍・福田 野球賭博に関与
プロ野球・巨人は、5日、チームに所属する福田聡志投手が、巨人の試合を含むプロ野球の試合などで野球賭博を行っていたと発表しました。
これは巨人の久保博社長が東京都千代田区で開いた記者会見で明らかにしました。
それによりますと、福田投手は知り合いの男性に誘われて今年の8月から9月上旬にかけてプロ野球や高校野球、それにメジャーリーグの試合を対象に、野球賭博を行ったということです。
プロ野球の試合には、所属する巨人の試合も3試合から4試合含まれていたということです。
福田投手が賭博を行った試合で八百長などの不正が行われた形跡は今のところないということです。
賭博は、試合の勝ち負けを予想するもので、男性からは各試合事にハンデを付けた一覧がメールで送られ、福田投手は、最初、5万円から10万円を賭けていたということです。
しかし負けが続いた為賭け金を増やしていった結果、最終的には、100万円以上に負けが膨らんだということです。
現金のやり取りはなかったということですが、福田投手が賭博をやめようと男性のメールに応じなくなったことから取り立てが始まり、先月30日に男性が川崎市のジャイアンツ球場を訪れて、精算を要求したことから野球賭博が発覚したということです。
野球協約は、選手が野球賭博を行う事を禁じており、福田投手は場合によっては無期の失格処分となります。
巨人は、福田投手を近く熊崎勝彦コミッショナー宛に告発することにしています。
また、賭博罪にあたる疑いもあり警察への届け出も検討しているということです。
巨人によりますと福田投手と野球賭博に誘った男性は、チームの後輩の笠原将生投手が去年、紹介したということです。
男性は、笠原投手と麻雀仲間で、笠原投手は、野球賭博の誘いを受けたものの断っていたということです。
巨人は、笠原投手についてもこの男性との交際が「野球賭博常習者」との交際を禁止する野球協約に違反する可能性もあるとみて、コミッショナーに報告するとともに福田投手と笠原投手を当面、謹慎としました。
▼熊崎コミッショナーは記者会見の中で、福田投手に野球賭博を持ちかけた男性について「反社会的勢力であるという意味合いの報告は現時点ありません」と説明しました。
その上で熊崎勝彦コミッショナーは野球協約では選手と野球賭博常習者の交際を禁じていることから「この男性が野球賭博の常習者であるかないのかははっきりしておく必要がある」と述べました。