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■2022年冬季 北京に決定

2022年冬のオリンピックの開催都市を決めるIOC国際オリンピック委員会の総会が、31日、マレーシアのクアラルンプールで開かれ、投票の結果

中国の北京が選ばれました。

2022年の冬のオリンピックの開催都市には、中国の北京、カザフスタンアルマトイの2都市が立候補し、IOC 委員による投票は、日本時間の午後5時過ぎから行われました。

投票の結果北京が44票

アルマトイが40票で北京が開催都市に選ばれました。

北京は2008年に夏のオリンピックを開催しており、史上初めて夏と冬のオリンピックを開催する都市となります。

一方、冬のオリンピックを巡っては、2026年の大会に札幌市が立候補の意向を表明していますが、次の2018年は韓国のピョンチャンで開かれ、アジアの大会が2大会連続します。

夏と冬のオリンピックの開催が2年ごとになった1994年冬のノルウェーリレハンメル大会以降、冬のオリンピックが同じ地域で連続して開かれた事は、これまでありませんでした

また、2020年夏には東京オリンピックが開催され、アジアでの開催が続く事から、札幌の招致にも影響が出る事が予想されます。

▼2022年冬のオリンピックの開催都市が北京に決まった事についてスキー、ジャンプ女子エース、高梨沙羅選手は、

「北京ではジャンプ競技の国際大会は行われませんでしたが、これをきっかけに競技が普及し、アジアでの人気が高まるととても嬉しいです。私自身もピョンチャン、北京、更に

その先へ日本代表として出場出来るよう努力を重ね、一つ一つ大切に結果を出して行きたいと思います」というコメントを発表しました。

▼北京招致委員会の会長、北京市の王 安順市長は「北京は、史上初めて夏冬両方の大会を開催する都市となり、オリンピックと北京にとって歴史的な日となった」と喜びました。

また北京の勝因について「2008年夏の大会の施設を活用する事や、政府の支援と財政の安定、大きな国際大会の運営経験等が信頼され、評価されたと思う」と述べました。

そして「信頼にこたえる為にリスクが無い素晴らしい大会にしなければならない」と決意を述べました。

会見に同席したIOCのバッハ会長は、カザフスタンアルマトイと僅か4票差の接戦になった事について「アルマトイはコンパクトな会場の配置等で環境面に負担が少ないという持続性を前面に出し、北京は若者と冬の競技の可能性をより強調した計画で、両都市は全く違うコンセプトだった。IOCのメンバーも投票に悩んだと思うが、いかに両者の計画が素晴らしかったかを示しており、開催を勝ち取った北京と中国を祝福したい」と話していました。