松本市「レベル5」に引き上げへ

県は、新型コロナウイルスの感染者が急増している松本地域のうち、特に感染拡大が顕著な松本市について県独自の警戒レベルを8日にも「レベル5」に引き上げる方針です。

これは、8日阿部知事が、松本市の臥雲義尚市長と開いたWEB会議の中で明らかにしました。

このなかで阿部知事は、松本地域では7日までの直近1週間に97人の感染者が確認され、このうち松本市が67人と、大きな割合を占めているとして、県独自の警戒レベルを、松本市単独で「5」に引き上げる方針を伝えました。

レベルが「5」になるのは小諸市に続いて2か所目で、8日夕方に開かれる対策本部会議で正式決定するということです。

そのうえで高齢者や基礎疾患がある人への不要不急の外出自粛や、大人数での長時間の会食を控えてもらうこと、さらに緊急事態宣言が出されている1都3県など感染拡大地域への訪問の自粛や大人数のイベントは慎重に検討することなどを働きかけてほしいと市と依頼しました。

また、高齢者や基礎疾患がある人への感染を防ぐため、市内の高齢者施設で働く人に対し無症状の人も含めて検査を行う予定だということです。

これに対し、臥雲市長は、今後2週間は、市役所でもテレワークなどを活用し、出勤者を2割削減するとともに事業者に対しても同様の呼び掛けを行っていく考えを示しました。

臥雲市長は、「実効性のある取り組みをしていかないといけない。特に高齢者などを守ることが重要で対策に万全を期したい」と述べました。