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【香港でウイグル族支援集会 民族弾圧に危機感】

抗議活動が続く香港で、中国当局の監視下に置かれているウイグル族を支援する集会が開かれ、一部の参加者と警官隊が衝突しました。

香港中心部の広場に集まった大勢の人々。青い旗を掲げる人の姿が目立ちますが、これは1930年代から1940年代に存在した「東トルキスタン共和国」のもので、ウイグル族にとって失った故国の象徴となっています。なかにはお面を着けた人々の姿。

新疆ウイグル自治区ウイグル族が、中国当局に人権を著しく侵害されているとして支援を呼び掛ける集会。一部では参加者と警官隊との衝突もありました。過激化する集会参加者に対し、警官隊との催涙スプレーで応戦。中国国旗を燃やそうとしたなどとして、2人が拘束されました。

新疆ウイグル自治区から3000キロ以上も離れた香港で支援を呼び掛ける理由…。参加者がスプレーで書いた「きょうの新疆ウイグル自治区はあすの香港」という文字に表れています。今、中国に抵抗しなければ香港もウイグルのように自由が侵害されてしまうという危機感を持っているのです。そんななか、香港の抗議活動を巡ってはこんなニュースも入ってきています。共同通信によりますと、香港警察はマネーロンダリングに関与したとして抗議デモを支援する組織のメンバー4人を逮捕。寄付金として集めた7000万香港ドル、日本円にして約10億円もの資金を凍結したといいます。この組織はインターネットのクラウドファンディングで資金を調達し、抗議活動の負傷者への医療支援などを行っていました。