教諭いじめの小学校で遠足など延期 教育委員会で疑問の声

神戸市の公立小学校での教諭によるといじめ問題を受けて、市の臨時の教育委員会が開かれ、この小学校で遠足などの学校行事が延期されたことが明らかになりました。

神戸市の私立東須磨小学校で、複数の教諭が、同僚に激辛カレーを無理矢理食べさせるなどのいじめを繰り返していた問題を受けて、24日、臨時の教育委員会が開かれました。

この中で、委員会の事務局が、児童の心のケアの一環としていじめの現場となった家庭科室を改修することや、当面、給食にカレーを出さない方針を説明したのに対し、教育長が「もっとトータルで考えるべきだ」と述べたほか各委員からも対応が不十分だと批判する意見が出されました。

また今週、予定されていた遠足などの学校行事が、延期されたことが明らかにされ、委員からは、出かけた先で児童の嫌がらせを受けないよう安全面への配慮をした、というその対応を疑問視する意見が相次ぎました。

一方、この問題で、神戸市は、加害者の教諭が依願退職を申し出ても、受理せずに処分する方針を決めたほか、加害者の教諭が有給休暇を取得して休んでいることに批判が出ていることも踏まえ、給与の支払いを差し止める条例案を市議会に提出することも検討しています。