プロ野球情報
楽天が台湾の人気プロ野球球団を買収することを発表し、事業を展開する台湾で知名度の向上を狙う方針です。
これは楽天と台湾プロ野球の「ラミゴ」などの関係者が19日、台北で記者会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますと楽天は、ラミゴを運営する会社の株式を全て取得する事で合意し、2020年シーズンから台湾プロ野球に参入すると言う事です。
ラミゴは北海道ニッポンハムファイターズの王柏融(ワン・ボーロン)選手が去年まで所属していたチームで、一昨年と去年、2年連続でリーグ優勝を果たしていますが、赤字経営が続き、今年7月から売却先を探していました。
2008年から台湾で事業を行う楽天は、来年中のインターネットバンキングのサービス開始に向けた準備を進めていて、今回の球団の買収をきっかけに知名度の向上を狙う方針です。
会見に出席した楽天アジアの渡邉嵩COOは「ラミゴが培ってきたものを尊重しつつ、東北楽天ゴールデンイーグルスで得た経験を生かして、台湾プロ野球の更なる発展に貢献したい」と話していました。
一方、台湾プロ野球リーグの呉志揚コミッショナーは「ネット事業展開し、従来に無い新しい方法で球団経営する楽天は、台湾の球界に新しい感覚を作り出すだろう。日台の球界やファンの交流はますます進むと確信している」期待を示していました。
【アジアの野球界 活性化期待】IT大手の楽天はサッカーのスペイン1部リーグの強豪、バルセロナや、NBA=アメリカプロバスケットボールのウォリアーズのスポンサーを務める等、様々なスポーツ分野で海外展開し、国際的な知名度を高めています。
今回買収するラミゴは台湾北部の都市、桃園を本拠地とするプロ野球チームです。
現在のチーム名になった2011年以降、台湾プロ野球でも5回リーグ優勝している強豪で、北海道日本ハムファイターズでプレーする王柏融選手も昨シーズンまで所属しました。
観客動員も昨シーズンまで5年連続でトップに立ち、実力と人気の両面で台湾プロ野球界を引っ張ってきました。
プロ野球の楽天では台湾出身の宋家豪投手が活躍している他、先月には、18歳以下の台湾代表の王彦程投手と、育成選手の契約を結んでいます。
又、今シーズンの開幕前には台湾に遠征しラミゴと親善試合を行う等交流を深めていて、
今回の買収を通じ台湾に留まらずアジア地域の野球界の活性化も期待されます。