部下から「逆パワハラ」うつ病発症し市職員が自殺

部下による「逆パワハラ」や過重労働が原因だっとして、静岡市で初めて「公務災害」が認定されました。

2014年、静岡市の職員として働いていた50代の男性が職場で自殺。その原因の一つが「部下からのいじめ」でした。弁護士によりますと、自殺した男性は2014年4月に部署を異動。慣れない職場での仕事を巡り、部下から毎日のように強い口調で叱責(しっせき)されたといいます。男性が残したメモは「部下から逆パワハラを受けている。罵倒や叱責があり、席にいても落ち着いていられない」という言葉が書かれていたといいます。こうした逆パワハラを周りにいた職員も放置。自殺した男性は過重労働が連続したことなども重なり、うつ病を発症して自殺に至ったといいます。男性の遺族は民間企業の労災認定にあたる公務災害への認定を請求していました。そして、先月26日付けで公務と自殺との因果関係を認め、公務災害な認定されました。静岡市で初めてとなる公務災害の認定。田辺信宏市長は「認定を重く受け止め、真摯に対応していく」とコメントしています。