「異常なし」と応答も逆走車両側システムに問題か

横浜市で自動運転の列車が逆走した事故。3日も始発から全線で運転を見合わせています。

今回の事故の原因に自動列車運転装置「ATO」の異常が考えられます。運転士のいない自動運転のシーサイドラインは、車両側のATOと指令センターなど地上側のATO、この間の情報のやり取りによって運行しています。今回、終点の新杉田駅に到着した車両に地上側が「進行方向を切り替えよ」と信号を発信したところ、車両側は「切り替えた」と応答しました。そして、地上側が車両に異常なしと判断したうえで「出発せよ」と信号を送り返します。車両側はこれに対して「了解」と応答して動き出しました。ここまでは通常のやり取りですが、これが逆走してしまって車止めに衝突したということです。そもそも逆走は想定されておらず、逆走時に自動停止する仕組みもありませんでした。運行会社は車両側のシステムに何らかのトラブルがあった可能性があるという見方を示していますが、まだ詳しい原因は分かっていません。現時点で運転再開のめどもたっていないということです。夜に運行会社が会見を行います。