中学生自殺 校長らが緊急研修会 茨城 高萩

先月、茨城県高萩市の女子中学生が自殺した事を受けて、茨城県内の公立の小中学校の校長等を対象に緊急の研修会が開かれ、全ての学校で教職員が生徒の自殺の予防について話し合う事等を申し合わせました。

高萩市の中学校に通い、先月30日に自殺した3年生の女子生徒は、所属していた卓球部の顧問が部員に対し「殺すぞ」とか「殴るぞ」と発言していた等とする手書きの文書を残していました。

これを受けて、茨城県教育委員会は9日、水戸市で緊急の研修会を開き、県内の公立の小中学校の校長等凡そ690人が参加しました。参加者全員で自殺した女子生徒に黙祷を捧げた後、県教育委員会の柴原宏一教育長が「部活動の状況を学校として誰かが把握していなかったのか課題があると感じる。二度とこの様な事が起こらない様に、子供達とどう接していくべか、初心に立ち返って考え直すべきだ」と呼び掛けました。

その上で、全ての学校で生徒の自殺を防ぐ為に教職員全員が話し合う事を、そして、部活動で行き過ぎた指導が無いか、改めて確認することを申し合わせました。

参加した校長の1人は「子供は勿論だが、保護者の気持ちも忘れず、一人一人を大切にして向き合っていくことを改めて教職員に指導していきたい」と話していました。