大阪・堺 あおり運転裁判、検察側 懲役18年を求刑

去年7月、大阪府堺市でバイクの男性にあおり運転をしたあと追突し、殺害した罪に問われた男の裁判で、検察側が懲役18年を求刑しました。

起訴状によりますと、中村精寛被告(40)は去年7月、堺市南区の路上で大学生の高田拓海さん(当時22)が運転するバイクに追い抜かれたことに立腹し、およそ100キロの速度で追突して殺害した罪に問われています。

17日の裁判では、高田さんの母親が証言台に立ち、「1着しか買ってやれなかなったスーツで、バイク関係の会社から内定をもらい喜んでいました。

私の拓海の人生を返してください」と述べました。検察側は「まれにみる殺人運転だ」として懲役18年を求刑した一方、弁護側は殺意を否認しました。

裁判の後、亡くなった高田さんの妹が会見しました。

「あの時(兄が)どう思っていたのかと思ったら、相手(中村被告)のことは絶対許せない」(高田さんの妹)

判決は今月25日です。