ゴーン容疑者ら解任 日産臨時取締役会

日産自動車は22日に臨時取締役会を開き、金融商品取引法違反容疑で逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者(64)の会長職と代表取締役の職を解くことを全会一致で決議した。グレッグ・ケリー容疑者(62)も代表取締役の職を解かれる。

会長職は、年末まで空席のままだという。ゴーン容疑者が株価に連動して報酬を受けとる権利約40億円分を有価証券報告書に記載しなかった問題では、ゴーン容疑者の意向を受けた外国人役員が、記載しないで済むよう弁護士に意見書を作成させて社内に説明していたことがわかった。この外国人役員は、東京地検特捜部との司法取引に合意した1人だという。また、日産関係者によると、ゴーン容疑者の姉とアドバイザー業務の契約を結び、報酬を支払っていたこともわかった。社内調査によると、姉に業務の実態はなかったという。