広島の中学校、いじめ把握も市教委に報告せず

広島県の中学校が、校内で男子生徒が同級から両手首骨折などの重傷を負わされたことをおよそ1か月間、教育委員会に報告していなかったことがわかりました。学校は、いじめについても報告を怠っていました。

福山市教育委員会によりますと、先月16日、福山市内の中学校で2年生の男子生徒が同級生に追いかけられた際に壁にぶつかって転倒。同級生はさらに、男子生徒の腰に乗って肩を引っ張ったということです。男子生徒は、両手首と左腕を骨折する大けがをしました。

学校はおよそ1か月後の今月15日に市の教育員会に報告しました。また、学校は、今月16日、2人から聞き取りを行って最終的にいじめと認識しましたが、市の教育員会には報告していませんでした。

「市教委にけがをしたと伝えないといけないのが、遅れた。申し訳ない。知ってはいたが、報告を失念していた」(中学の校長)

学校は21日に全校集会を開き、全生徒を対象にいじめに関するアンケートを実施するということです。