「原爆落ちろ」の野次 広島ファンから憤りの声

「原爆落ちろ」等という野次を飛ばしている様がインターネットの投稿サイトに掲載されていた事について、プロ野球広島の本拠地マツダスタジアムでは、ファンから憤りの声が聞かれました。

広島市南区の49歳の男性は広島市民として聞き捨てならない。お互いに気持ち良く応援し合える環境にした方が良い」と話していました。

又、広島市安佐南区の中学1年生の男子生徒は「原爆投下はあってはならない事なのに、『原爆落とす』という野次は酷いと思う。原爆で亡くなった人も悲しんでいると思う」と話していました。

そして、広島県安芸高田市の70歳の男性は「非常に腹が立つ。原爆について勉強していたら、そんな事は言えないはずだ」と話していました。

広島市安佐南区の50歳の女性は「広島県民としては、原爆の事を茶化す様な野次は考えられない。何か野次を言うにしても別の言い方があったはずだ」と話していました。その上で、野次の動画がSNSで拡散した事について、「凄い早いスピードで野次の情報が広まった。動画を見て心を痛めた人も多いと思う」と話していました。

被爆者「怒りと悲しみ」】広島の被爆者で、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の箕牧智之代表理事は「怒りと悲しみで『ばかもの』と言いたい。カープへの嫉妬心からそう言う言葉が出たのではと思いますが、余りにも心無い言葉で、許されるべきではない」と話していました。

その上で、箕牧氏は「今回の発言で、この様な考えは日本にまだまだ残っているのだと感じました。1945年8月6日の前後から今日迄の広島の歴史、長崎の歴史を日本中の人に知って貰いたい」と話していました。