“パワハラ告発”に至学館大・谷岡学長が猛反論

レスリングのパワハラ疑惑をめぐり新たな展開です。栄氏が監督を務める至学館大学の谷岡学長が会見を行い、内閣府に送られた告発状の内容について反論しています。

「私は怒りは沸点に達しました」(至学館大学 谷岡郁子 学長)

オリンピック4連覇中の伊調馨選手に対する栄和人氏のパワハラ疑惑。この問題は、伊調選手や指導するコーチが栄氏や協会幹部から嫌がらせを受けているとして、今年1月、内閣府に告発状が送られたものです。内閣府は既に伊調選手への聞き取り調査を始めていますが、一方の栄氏は現在療養中。真相の解明が待たれる中、栄氏が監督を務める至学館大学の谷岡学長が会見を行い、一連の報道に反論しました。

練習場所がないとされる件については・・・

「(至学館の道場は)私が使わせると言えば、伊調馨さんがいつでも使うことができます。その程度5パワーしかない人間なんです、栄和人は。パワーがない人間によるパワハラが、いったいどういうものなのか分かりません。そもそも練習場所というものは、所属するその所属もとが責任を持って整えるものではないでしょうか」(至学館大学 谷岡郁子 学長)

また、リオオリンピックでの移動について

伊調選手が選手団の一員としてエコノミーを利用する中、栄氏が自分が気に入っている選手とともにビジネスに搭乗したなどと告発されている件については・・・

吉田沙保里選手が自分も一定の年齢であるので、この長旅にエコノミー症候群などの問題で耐えられない可能性が高いと。そして万全に臨みたいので自分は自費で払ってもビジネスクラスで行きたいと言いました。監督も一人で行かせるのであるなら、自分も自費で行くということを言いました。『(伊調)馨はどうするの?』ということを私はその時に聞きました。そしたら馨にも言いましたけど『私はいいです』と言われました。その結果、伊調さんはプレミアムエコノミーで行きました。自費でプレミアム(エコノミー)で行くのか、あるいはビジネスクラスに乗るのか。どこに問題があるのか、私には理解できません」(至学館大学 谷岡郁子 学長)

さらに、一連の報道について事実と異なる点があると指摘した上で、法的措置をとる構えがあることを明かしました。

「当選、重大な人権侵害と考えており、名誉毀損だと考えておりますから、今、訴訟を準備しております(至学館大学 谷岡郁子 学長)

谷岡学長によりますと、一時、ろれつが回らないほど衰弱し切っていた栄氏の体調は、徐々に回復に向かっているということです。