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【大相撲行司 式守伊之助が若手行司に数回キス 処分検討へ】

大相撲の行司で現役最高位を務める式守伊之助が先月、巡業先の沖縄県内のホテルで酒に酔って10代の若手行司に数回キスをするなどの不適切な行為をしていた事が分かり、日本相撲協会は懲戒処分を検討する事になりました。

日本相撲協会によりますと式守伊之助は先月16日、冬の巡業を行っていた沖縄県内のホテルで夜の食事中に酒に酔い、部屋迄送った10代の若手行司に対して数回キスをした他、手で胸に触れる不適切な行為をしていたということです。

この行為を知った他の行司から5日夕方、相撲協会に報告が有り、協会の危機管理委員会では関係者から事情を聞きました。協会によりますと、若手の行司は一連の行為にショックを受けているということです。又、謝罪を求めた為、式守伊之助は若手行司に謝罪したということです。

協会の調査に対して式守伊之助は「泥酔していたので覚えていない」「何故この様な行為をしたのか分からない」と述べているということです。

若手行司は処罰を求める意向は無く、警察に被害届を出す考えも無いと言う事ですがら相撲協会では泥酔中の行為とはいえ、許される事では無いとして、近く、臨時理事会を開いて懲戒処分を検討する方針です。

式守伊之助とは】

式守伊之助は58歳で行司の最高位である立行司を務め、横綱大関の取組を裁きます。その責任の重さから、短刀を常に腰に差し、軍配差し違えがあれば即座に切腹するという覚悟を示しています。

250年前から続く名跡で、現在の伊之助は40代目で平成25年の九州場所から襲名していました。

平成27年九州場所では横綱取組で2回の軍配差し違えをして、日本相撲協会から3日間の出場停止という異例の処分を受けました。

八角理事長「情けない!」】これについて日本相撲協会八角理事長は「研修会等でも記憶が無くなる等の酒の飲み方をしては行けないと注意してきたばかりだったが、行司のトップとして指導する立場にあるのに情けない!」と話しました。