カタルーニャ州議会「独立宣言」採択、自治権一部停止へ

独立問題でスペイン政府と対立してきたカタルーニャ州は27日、州議会で正式に「独立宣言」を採択しました。

カタルーニャ州議会では27日、独立の是非を問う採決を行われ、独立に反対する議員が退席したものの、賛成が過半数をわずかに上回り「独立宣言」が可決されました。

一方、スペインの国会は州の自治権の一部を停止する法案を賛成多数で可決しました。

カタルーニャ州のプチデモン州首相は中央政府による自治権の停止を回避するため、州議会の自主解散も検討していましたが、中央政府から「自治権停止の確約が得られない」として州議会の解散を断念し、独立への対応を議会に委ねていました。

これで双方の対立は決定的となり、今後、中央政府がプチデモン州首相ら閣僚を罷免したうえで州議会を強制的に解散する見込みです。自治権が停止されれば憲法が制定された1978年以降、初めての事態で、今後、中央政府が州首相らの身柄の拘束などどこまで強硬な措置を取るかが注目されます。