中2男子飛び降り 教育委「いじめあった」

先月、宮城県仙台市で中学2年の男子生徒がマンションから飛び降りて死亡したことについて、学校側は同級生から机にマジックで『死ね』と書かれる等少なくとも5件のいじめあったという認識を1日夜、初めて示しました。教育委員会は今後、いじめが自殺に繋がったかどうか調査する事にしています。

先月26日、宮城県仙台市で市内の中学2年生の男子生徒が、休み時間に学校を出て自宅近くのマンションから飛び降りて死亡しました。警察は自殺と見て調べています。

教育委員会は1日夜に臨時の会議を開き、男子生徒が去年、学校のアンケートで、同級生から『悪口を言われる』等と答えていたことを踏まえ、いじめを受けていたという認識を初めて示しました。

また、1日夜は男子生徒が通っていた中学校でも緊急の保護者会が開かれ、学校側も生徒からの聞き取り等から、去年12月にかけて男子生徒が6人の同級生から『臭い』等と悪口を言われたり、机にマジックで『死ね』と書かれたりする少なくとも5件のいじめがあったという認識を示しました。

更に男子生徒が今年2月に校内で他の生徒の足に引っ掛かって転び、手首を骨折する大怪我をしていた事も明らかにしました。

学校側は2日から全校生徒を対象にしたアンケート調査を行う他、教育委員会が遺族や教師・教諭から聞き取りを行う等して、いじめが自殺に繋がったかどうか、調査する事にしています。

保護者会に出席した男子生徒の同級生の父親

「いじめを把握した時点で学校がもっと早く対応していれば、亡くならなかったと思う」と話していました。

保護者会の後中学校の校長は記者会見を開き、

「これまではトラブルという認識だったがいじめだったと反省している。何故自殺したのかしっかりと調査したい」と述べました。