学芸大付属高 男子生徒がいじめで手首骨折、校長ら処分

東京都世田谷区の東京学芸大付属高校で男子生徒が複数の生徒からいじめを受け、手首を骨折する重傷を負っていたことが分かりました。

「いじめ事案が発生しましたが、それに対する大学、高校の対応が不適切・不十分であったこと、この様な事態になってしまったことを深く御詫び申し上げます」(東京学芸大学 出口利定学長)

東京学芸大学によりますと、世田谷区にある付属高校2年の男子生徒が複数の生徒からいじめを受け去年6月、体育祭の練習中に、手首を骨折する重傷負いました。また、セミの幼虫をなめさせられるなどの、いじめも受けていたということです。

去年9月、生徒の保護者から申告があり高校が調査を始めましたが、関係する生徒から十分な聞き取りを行わなかったということです。東京学芸大学は、いじめの発生に対する大学や高校の対応が不適切・不十分だったうえ、「いじめ防止対策推進法」に基づく「重大事態」と認識し、文部科学省に報告するのも大幅に遅れたとして当時の校長ら5人を懲戒処分としました。