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【マレーシアーシンガポール高速鉄道 2026年開業へ】

マレーシアと隣国シンガポールとの間を結ぶ高速鉄道の建設計画について、両国政府は、来年中に国際入札を行い2026年の開業を目指す方針を明らかにし、受注を目指している日本や中国など各国間の競争が激しさを増しそうです。

マレーシアの首都クアラルンプールとシンガポールとを結ぶおよそ300キロの区間では高速鉄道を建設する計画が進められています。

マレーシアのナジブ首相とシンガポールのリー・シェンロン首相は19日、これまでに合意した内容について、クアラルンプール近郊で覚書を交わし、この中で2026年の開業を目指す方針を明らかにしました。

また、沿線上には8つの駅を設けたうえで、クアラルンプールとシンガポールを直接結ぶ列車と各駅に停車する列車をそれぞれ別会社が運行することなどを取り決めました。

一方、国際入札の時期についてナジブ首相は記者会見で「来年には行われる見通しだ」と述べ、今後、入札方式について詰めの協議を行う考えを示しました。

建設計画の受注に向けては、日本政府が官民を挙げて働きかけを強めていますが、去年、インドネシア高速鉄道の建設を受注した中国も活発な動きを見せていて、受注に向けた各国間の競争が激しさを増しそうです。