歪んだ書き込み・・・執拗 4カ月前から女性アイドルに

女子大学生アイドルが刺されて重体となった事件で、逮捕されたファンの男は、好意が憎悪に変わるまでの心の動きをつぶさに書き残していました。

岩埼友宏容疑者(27)の執拗(しつよう)な書き込みが始まったのは事件の4カ月前からです。1月17日、冨田真由さん(20)のライブ終了後に容疑者が腕時計などを手渡したとされ、その翌日に「腕時計をプレゼントする意味を知っていますか?大切に使って下さいね」と、容疑者とみられる書き込みが冨田さんのブログにありました。これに反応がなかったとみられ、いらだったのか、翌月には「『腕時計』を捨てたり売ったりするくらいなら返して。僕の『心』だ」と突然、腕時計の返還を要求。さらに「東京は恐い街だもの。気を付けてたって襲われる。危険に敏感であれ」などという書き込みもありました。その後は、感情的な書き込みが目立つようになります。そして、4月以降、渡したはずの腕時計などが差出人不明の郵便物で届いたとして、「ほんと嫌な女」「お前それでも人間か」と怒りをあらわにします。今月にもこうした書き込みは続いていました。一方、これを受け、冨田さんの母親が岩埼容疑者が住む京都市内の警察署に相談。その際に京都では警視庁にも相談す

るよう勧められたため、冨田さん本人が今月9日、自宅近くの都内の警察署に相談しました。冨田さんは警察に事件があったライブに出演することを伝えてはいましたが、警察の方では書き込みをした人物を特定して接触するまでには至っていませんでした。