台湾が慰安婦問題で「日本に協議要求」

日本と韓国が慰安婦問題で合意したことについて、台湾の外交部長が記者会見し、日本側に台湾とも協議に応じるよう要求したとして、回答を求めていく考えを明らかにしました。

台湾の林永楽外交部長は、日本と韓国が慰安婦問題で合意したことを受けて、29日、台北にある外交部で、林部長は、「日本側に、慰安婦に対する正式な謝罪と賠償を求めるというのが、われわれの一貫した立場だ」と述べた上で、「日本側に協議と交渉に応じるよう強く求めた」として、回答を求めていく考えを明らかにしました。

そして、「日韓の合意に完全にならうとは言わないが、これは一つのきっかけだと思う」と述べ、今後、日本と韓国の合意の内容や、台湾の元慰安婦、それに支援団体などの主張も確認しながら、日本側と交渉したいという立場を示しました。

一方、台湾の総統府は、ラ日、改めて報道官の声明を発表し、馬英九総統が今年8月に戦後70年あたっての安倍総理大臣の談話を受けて、「日本政府に誠意を持って広い視点で慰安婦の問題に向き合うよう呼び掛けた」とするなど、馬総統が、強い関心を持っていると強調しました。

台湾では、支援団体が、現在4人の元慰安婦が生存しているとして、日本政府に対し、謝罪や賠償を求める活動を続けています。

台北にある日本の窓口機関「交流協会」は「台湾側とのやり取りの一つ一つは明らかにすることは差し控えたい。重要な隣国である韓国との間では、慰安婦問題が両国関係の進展に影響を与えているとの認識の下、日韓国交正常化50周年という節目の年に、『最終的かつ不可逆的に』解決すべく取り組んだ。韓国以外の国などについても、それぞれの状況を踏まえつつ、誠実に対応してきている」とコメントしています。

【日本の外務省】外務省関係者は「個別の国や地域との詳細なやり取りについては、韓国以外とも、それぞれの状況を踏まえながら日本政府として、誠実に対応している」と話しています。